●シーフテスト
とは
皆さん、今日の腕の調子はいかがですか? 腕の調子は毎日同じではありません。手を良く使った時には、 手に負担がかかって、神経に何か障害が出 ているかもしれません。また、自分で気が付いていない、日常生活には問題のない軽い神経の障害を 持っているかもしれません。 奈良県赤十字血液センターでは、献血前にその日の腕の調子を検査しています。 このテストは「シーフテスト」と名付けていますが、図に示すポーズを30秒間 して頂きます。この時、しっかり肩をあげて、手首を曲げて下さいね。手がしびれる・指がしびれる・ 手がだるい等の症状があった場合を陽性と判断します。 陽性であった場合は、腕の神経に軽い障害をお持ちだということになります。わ たしたちが予め行った調査では、このテストで約6%の人に何らかの症状が出ています。 症状は、日によって出たり出なかったりします。 症状が陽性の時に献血されますと、時に、特に針をさすことで神経を障害してい るわけではないのに、神経を障害した時のような強い痛みを感じたり、しびれなど今まで自覚していな かった様々な神経障害が偶然現れたりすることがあります。このような事が起きる可能性があることを 知って頂いたうえで、献血をされるかどうか御判断をお願いします。もちろん献血をされる場合には、 腕の神経に負担のかからないように、より注意して採血させていただきます。 もし、症状が出てきた時には、手専門の整形外科医を受診することで、比較的 短期間で症状は軽快します。 皆さん、献血する前には、このテストを行い、その日の腕の調 子を確認しましょう。
●「シーフテスト」とは何ですか? ・肩(Shoulder abduction) :Hand elevation test (手拳上テスト)や肩関節可動域障害を調べるテスト、手根
●何のためのテストですか? 献血時のカラダの調子も大切ですが、献血する腕などの調子も大切です。
●テストで何がわかるのですか? 生活や仕事の動作に差し障りがないと、「腕などの調子」が悪くても自覚がなく、異常に気づかない場合が あ
●どんなテスト方法ですか? 両肘をまっすぐ挙げ(脇の下は直角に)、手首をしっかり曲げて指先を肩に着ける動作です。
●どんな症状になるのですか? 手首、肘、肩などに神経の狭窄や圧迫症状があると、「しびれ」「ジンジン感」「だるさ」「つらい」「痛
い」 などの
●何故そんなことになるのですか? コップのふちまで水が一杯でこぼれていない状態でも、一滴の水であふれてしまうことがあります。
●献血はできないのですか? 体調が悪い時や疲れが溜まっている時の献血は避けたほうが良いですね。
●痛い等の症状があればどうなるのですか? 「穿刺に伴う痛み」よりも、元々の「肩・肘・手首」周囲に病因があることもあると考えられる事をご理解
下さ い。
資料提供 2012年1月26日
|